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【21年最新】新人町弁におすすめの書籍6選|相談会に臨む前の不安解消

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【21年最新】新人町弁におすすめの書籍6選|相談会に臨む前の不安解消

新人町弁におすすめの書籍|相談会に臨む前の不安解消

目次

町弁が扱う事件分野は、多岐にわたります。

新人の先生方が最初に1人で相談を受けるのが、無料相談会ということもよくあるでしょう。

事前に事務局の方で、内容を聞いておいてくれるわけでもないので、どんな相談が来るか読めず不安になることと思います。

そこで、短時間しかない場合にもざっくりと一般民事で扱う分野の事件について頭に入れておき、あたりをつけられる程度に準備しておきましょう。

一般民事の町弁が扱う事件類型

一般民事を扱う町弁がよく取り扱うことになる事件類型としては、

  • 交通事故
  • 相続
  • 離婚
  • 債務整理・破産
  • 労働

概ねこの辺りになるでしょう。

相談会で求められるレベル

無料相談会では、基本的には、上記の分野が把握できていれば、大体対応できます。

対応できるレベルということが重要で、無料相談会では、その場で回答することまでは求められていません。

受任に繋げたいという場合にも、当日ないし後日に質問に対する回答ということで回答できればよいでしょう。

ただし、全く答えられないとなると信用もされないでしょうから、基礎中の基礎は最低限頭に入れておけば、その場での対応としては足りるでしょう。

このような観点から、ざっくりと上記各分野について総覧できるようなおすすめの書籍を下記にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

一般民事全般|新版 若手弁護士のための初動対応の実務

各分野について本当の意味でのアウトラインを示してくれます。私もこの書籍から入りました。

事件類型ごとの全体の流れとなどを図示したうえで、聴取事項や聞き取り用のシートまで用意してくれています。

どの分野もこの書籍から入ると、頭にすんなり入ってくるようになるでしょう。

交通事故|交通賠償のチェックポイント 第2版 (実務の技法シリーズ 4) 

交通事故事件の必携書、赤い本と青い本の読み方を把握するために便利な書籍です。

実務では、赤い本も青い本も前提で話が進むため、例えば保険会社と直接交渉をした相談者の話がよくわからないということにもなりかねません。

損害も各項目に分けて記載されているため、赤い本等読んでいて、もう少し詳しく知りたいなという時に、すぐにかみ砕いた内容が読めるという部分は、最初のうちはとても便利でしょう。

なお、第2版で改正民法に対応したばかりですので、事務所に置いてあったとしても版が古い方かもしれません。

相続|相続道の歩き方

新人の弁護士の方なら一度は目にしたことがあるだろう中村真先生の書籍です。

平易な文章で少し砕けた箇所もありながら、実務に基づいた記載で勉強になります。

相続事件は、その中でも多様な手続きや制度がある分野であるため、この書籍のように大枠を学べる書籍で総覧しておきましょう。

離婚|第4版 離婚調停

離婚事件は、協議でおわるものを除き、調停を経由することになります。

そして、離婚事件は、調停申立時に附随する多様な申立てを行うこととなります。

そのため、まずはどんな附随申立があるのかについて把握しておかなければ、適切な申立てをすることができません。

この書籍は、そんな離婚調停に附随する申立も含めて、1冊で一通り把握することができるため、最初の1冊におすすめの書籍です。

債務整理・破産|事例に学ぶ債務整理入門―事件対応の思考と実務 (事例に学ぶシリーズ) 

債務整理事件は、相談を受けてどの方向性で行くか悩ましいものが多くあります。

破産するべきなのに破産したくないと考える人もいれば、破産できないのに安直に破産してしまえばいいと考える人もいます。

初回の相談では、大きな流れだけは示しておかなければ、最終的な方針と逆の回答をしてしまっては大変です。

その判断をするには、手続きとしてどんなものがあるかを把握しておく必要があります。

そのため、最初の入門書としては、破産、再生、整理について一通り学べる本書籍を読んでおくとよいでしょう。

ストーリー形式でなんとなくのイメージもわきます。

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労働事件の入門書は意外と少ないです。

司法試験の選択科目での選択者が多いからでしょうか。

「明日相談」シリーズの労働法は、文章に緩急がなく、情報が横並びになっているようで読みにくかったため探していたところ、見つけた書籍です。

労働事件では、労働審判に持ち込まれた系の事件ですと、準備期間がものすごく短いうえ、かなりの入念な準備を求められます。

そのため、事件を受けてからイチからというのでは、およそ間に合いません。

本書籍で、ありそうな類型について目を通しておくとよいでしょう。

まとめ

これらの書籍を一通り読んでおけば、いきなり初めての分野の事件の相談に入っても、全く何も答えられず焦る、ということは避けられるでしょう。

とにかく最初のうちは、どんな事件を受けるにしても緊張します。

そのため、少しでも不安を和らげることができるよう、少しずつ寝る前出勤前などに目を通してならしていきましょう。

それでは、本日もお仕事頑張ってください。

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