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【21年最新】捜査弁護におすすめな書籍5選+α(捜査弁護編)【新人弁護士向け】

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【21年最新】捜査弁護におすすめな書籍5選+α(捜査弁護編)【新人弁護士向け】

【21年最新】捜査弁護におすすめな書籍5選+α(捜査弁護編)

目次

刑事弁護といえばビギナーズという方も多いでしょう。

ビギナーズは、新人弁護士が、刑事事件手続きの全体の総覧に便利です。

一番最初に読む書籍としては、コンパクトにまとまっており、助かるのですが、全体をこの薄さでまとめていますので、個別の箇所の記載に心もとない部分もあります。

そこで、今回は、刑事手続きの中で個々の箇所で困った際に、参照できる書籍の中で、できるだけ新人の先生方にも読みやすい書籍をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

捜査弁護における刑事手続きの流れ

総論

捜査弁護の刑事手続きとしては、新人の先生方向けとして、国選事件を想定すると、

  • 法テラスから国選選任の打診等
  • 捜査段階の弁護開始
  • 勾留満期前の起訴の阻止等
  • 起訴後、公判期日に向けた弁護活動

というような流れになります。

法テラスから国選選任の打診等・捜査段階の弁護開始

この段階は、いわゆる被疑者弁護と呼ばれる段階です。

後述の起訴阻止にも通ずる部分はありますが、身柄解放や不起訴に向けた活動をします。

新人の先生方にとっては、当然のことになっているかもしれませんが、捜査段階の弁護活動に注目され始めたのは最近です。

裁判員裁判の開始以降に発展してきた分野であるため、関連書籍は結構少ないです。

おすすめ1|被疑者弁護マニュアル

まずおすすめするのは、この書籍です。

タイトルに被疑者弁護と冠する書籍は本当に少ないです。

この書籍の発展とともに被疑者弁護の知識は普及していくといっても過言ではないでしょう。

おすすめ2|情状弁護ハンドブック (GENJIN刑事弁護シリーズ09)

日本の刑事事件では、精密司法といわれるようにほとんどの起訴事件が、認めの事件で、弁護人の役割は、情状弁護の役割を担うことが多いです。

国選事件では、より一層そのような傾向があるでしょう。

この書籍は、起訴後の情状弁護の観点から記載されていますが、後の手続きを見据えた場合に、被疑者の情状を引き出すうえで、役に立つでしょう。

おすすめ3|勾留準抗告に取り組む: 99事例からみる傾向と対策 (GENJIN刑事弁護シリーズ)

漫然と起訴を待つというのでは、せっかく弁護人が就いているのに弁護人の存在感がなくなります。

検事との関係で友好的な関係を構築するべき事案は、もちろんケースバイケースでありますが、弱い弁護人とみられてしまっては、被疑者との信頼関係もなかなか構築できないでしょう。

短い期間のなかで証拠収集に加え、起案をするというのは、簡単なことではありませんが、新人のうちにできるだけの経験をしておくべきでしょう。

勾留満期前の起訴の阻止等

勾留満期が近づいてきたら、当初勾留であれば、延長請求阻止の意見書、起訴の肯否を検討するタイミングであれば、不起訴とするべき意見書などが考えられる場面です。

情状弁護アドバンス (季刊刑事弁護増刊) 

不起訴処分の意見書プロパーの書籍はなかなかありません。

そもそも、上述した通り、捜査段階での弁護活動に注目されたのが遅いためでしょう。

この書籍の中には、不起訴に向けた弁護活動という項目があります。

情状弁護の活動が全体として通じる部分が多いので、意見書の目的が、不起訴を求めるところにあることを意識することを忘れずに共通する事項を見ておきましょう。

起訴後、公判期日に向けた弁護活動

保釈や公判期日に向けた打ち合わせが、弁護活動になります。

なお、公判期日に向けた打ち合わせにおすすめな書籍は、公判手続きについておすすめの書籍の方で紹介します。

保釈請求におすすめの書籍|保釈: 理論と実務

保釈について、深堀りしている書籍です。

冒頭の歴史や他国の保釈状況については、正直、実務ですぐ使えるというわけではないのですが、後半部分は、保釈請求について、ひとつひとつ細かく解説されています。

保釈請求は、重要な手続きであるはずなのですが、総覧できるような書籍の場合、どうしても内容が薄くなりがちです。

そのような中、深堀した記載のある書籍としておすすめです。

番外編|刑事弁護の意義の再確認

国選事件を何回かやっていると、オーバーステイの事件や軽微な事件にあたり、「あれ、弁護活動としてやることあんまりないな…」と感じるような事件もあるでしょう。

時には、弁護人として自分は役に立っているのだろうか、と感じることもあるかもしれません。

そんなときには、熱心な先輩弁護士の話や刑事弁護に関わる話などに触れてモチベーションを高めるというのも一つの選択肢かもしれません。

熱心な先輩弁護士の先生|刑事弁護人 (講談社現代新書)

200件以上も刑事事件を扱ってきた亀石 倫子先生の書籍です。

司法試験の勉強をした人なら何度も目にした令状なきGPS捜査は違法の裁判に関わった先生です。

刑事弁護の意義を改めて感じることのできる書籍です。

刑事弁護ドラマ|99.9-刑事専門弁護士

忙しい合間に見るのは難しいかもしれませんが、映像で見ると結構モチベーションにつながります。

長期休暇の際など見てみるといいかもしれません。

まとめ

これまで述べてきたように、捜査段階の弁護活動は、最近注目されてきたこともあり、ピンポイントで必要な書籍を探すのは、忙しい仕事の中で探すのはかなり難しいです。

上記のものを参考にして、ぜひ役に立ててください。

本日もお仕事頑張ってください。

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